すべてに感謝しながら
シンプルに歩み続ける
幼少期の思い出を教えてください。
生まれた時から犬がいて、一人っ子だったので、その犬が常に自分を見てくれていて、側にいて守ってくれる存在だったなというのが物心ついた時にありました。あと、祖母がとても強い人だったので、常に私をかばってくれる存在で、祖母にも守られたという印象がすぐに出てきます。
高校ではどうして美容学校を選択されたのですか?
高校の選択をしなければいけない時に理容はやりたくなかったので、「先生、美容科があるよね?」と言ったら「あるよ。受けてみる?」と言われて、二つ返事で受けました。
3年間あると思っていたら、たった1年で卒業になってしまうというところだったんですけど、合格したお陰でその後美容師に歩めたので、それも転機だったのかなと思います。
子供の頃からなりたい職業や夢はありましたか?
美容師さんになりたいなんて思いは全然なかったんです。
ただ、ある程度してから母に言われたことは、母が美容師になりたかったんです。全然記憶にはないのですが、小さい頃に「ママがなれなかったから、私がなってあげる」ということは言ったらしいです。
人生の転機について教えてください。
最後のお店で仕事をしている時に、料理をしている時に手に鈍痛が走って、そこで手術をすることになりました。手術によって痺れも残って、この先どうしようというのがありました。
美容師を長年やっていたこともあるけど、パーマの薬が手に染み込んでいて綺麗に洗っても臭いが取れなくて、ある日突然、「もう限界」という自分の声があり、それで辞めようと思った。
簡単に辞められる状態だったわけではないけれど、でもこれを機にしないともう辞められないと思って切り替えた。
2011年の3.11の後に何故か動きがいろいろと変わって(仕事だけではなく家庭のことなども含めて)、「あ、私これ以上ここのことをやらなくていいんだ。離れていいよ」って言われているなと感じたんです。
それまでやりたいことはいっぱいあったし、ネットで見たりはしていたけど、本当に行動に移せたのはそのタイミングで、自分にとっての大きな転機のラインを作ってくれた気がします。
今までの人生を振り返っていかがですか?
こういった形でお話(ライフストーリームービー)がなければ、たぶん通り過ぎていたことがいっぱいあったと思うんですけど、改めて子供の頃からの写真を見たり、いろんな思いを巡らせてみるといい時間だったんだなと思う。ネガティブな部分の出来事とかを上回っちゃう感じだなって思います。だから幸せなんだと思います。
これからはどのような生き方をしていきたいですか?
あまり肩に力を入れないで、本当にシンプルに歩みたいという感じがこれからの生き方なのかなと思います。
今までは「頑張らなきゃ」っていう自分がいたんですけど、あまりそこにはポイントは置かないで楽しむというのは、心の中で何事も楽しんで肩の力を抜いて歩んでいくっていうのは自分の人生かなと思います。